続編(はなし)はこれから

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 幾度となく囁かれたXデーは、舞台期間のとある平日の昼間に突然やってきた。2018年1月17日、Mr.KINGとPrinceはKing&Princeとして春にCDデビューすることになった。この日をずっとずっと忘れたくなくて、King&Princeが10周年を迎えたとき自分にこの日のことを思い出して欲しくて。そんな思いで今このブログを書いている。

 

 正直に言うと私は3人派だった。Mr.KING3人の重なる歌声と人数の少なさを感じさせない圧倒的な強さと…もうとにかく3人が大好きだった。3人ではない未来なら私のオタク人生考え直すとまで言ってしまうほどだった。だが、Mr.KINGを愛するあまり、初めての単独公演である湾岸ライブに行くことができなかった辛さからここ数か月廉くん及びMr.KINGから離れてしまっていた。

 

 丁度その期間に嵐の「untitled」という壮大な物語がはじまった。今から4年ほど前にJr.の沼に足を突っこみ、脳内が廉くんに占拠されて以来自分の中で「殿堂入り」というポジションが築かれ、嵐と相葉くんは「熱量は下がっても心の奥底で一番大好きな絶対的な人たち」という存在だった。2017年の夏にMr.KINGとの未来を誓って以来自分の嵐への疎さを申し訳なく思い、もうファンを名乗っていけない、卒業しなければならないのではないかとまで考えていた。ところが、はじめて聴いた時から私の中で革命的だった今年のアルバム、およびそのツアーでその概念は覆されてしまった。有難いことに今までで一番近い距離、そして大好きな相葉くんからはじめてのファンサという奇跡も重なり、忘れられないツアーとなった。デビュー19年目にして未完、untitledな嵐の世界はどの空間よりも大好きで幸せでもう嵐を超えることは誰も出来ない、私のDNAは嵐だ、私の中で誰も嵐を超えられない。そんな思いが強くなって幕を閉じた2017年であった。その間嵐の番協に行ったこともあり、私の中ではもう完全に嵐熱が戻っていた。未来への保障の無いJr.担に正直疲れてしまっていた。ハピアイや廉くんの誕生日会もあり、私のこの冷め具合によって周りの人に迷惑をかけてしまっていることが1番辛かった。

 

 そんな中で迎えたハピアイ私的初日、忘れもしない1月17日。謎の番協に外れた私はいつもの長妻担と某スタバにいた。すると仕事をしているにも関わらず何故か情報の早い母親からまた何かLINE来た。そこで私はその事実を知ることとなる。まだ完全に嵐脳の私はもう完全にパニックである。自担のデビューというはじめての事実、Mr.KINGでは無いという事実。この瞬間に素直に喜ぶことが出来なかったのが心残りである。訳の分からないままいつもの平野担、岩橋担と合流し、帝劇に入った。この時点でも私の熱は戻っていなかったが、この日の帝劇は何か空気が違うと感じたこと、歴史的な空間にいるのだと感じたことは覚えている。開演前に10分前に出演者から挨拶があることが知らされた。緊張で吐きそうになりながら「まだ廉くん熱戻らない~」と言っていた。何なんだこの情緒不安定女。開演5分前のチャイムはいつもより10分早く鳴った。17時50分、司会の方からKing&Princeが紹介された。廉くんを先頭に6人は堂々と歩いてきた。まあまあ涙腺が強く周りから鉄の女呼ばわりされる私の目からとめどなく涙が流れてくる。聞いてないぞ涙腺。ハンカチの用意すらしていないし本人たちが何を言っているのかも分からないくらい泣いているし何なんだこの情緒不安定女(2回目)とりあえず廉くんの言葉だけはちゃんと聞こうな。

 

 ただ、私は偶然にもこの空間にいることが出来て、廉くんの言葉を聞くことが出来て本当に良かった。廉くんの「たくさんの意見があると思いますが皆さんに認めて貰えるようにいっぱい努力してもっと上に行けるように頑張っていこうと思います」という言葉。私はその瞬間に「私が廉くんにとってマイナスな発言をする存在でありたくない。全部肯定してあげたい。」そう思った。6人は堂々と挨拶をし、その儚くも逞しく不安と覚悟と夢と期待と、色んなものを背負った背中を向けて一度舞台を去った。幕が上がってから最後に東山さんが「今日からKing&Prince」と紹介してくださるまで私は3時間ほぼずっと涙が止まらなかった。今まで見た中でその日の廉くんは一番キラキラして見えた。廉くんかっこよくなったね。綺麗だよ綺麗だよって思うたびに涙はひたすらに溢れてきた。廉くんは今何を思っているんだろうと思いながら観ていた。私がMr.KING派だった事実を忘れるくらいには廉くんがデビューするという事実が嬉しかった。

 

 人生で一番泣いたかもしれない。1日経っても気を抜いたら涙が出てきそうだった。ワイドショーやスポーツ新聞を見るたびに胸がいっぱいになった。夢じゃなかったんだ。私は将来奇跡的にプロポーズされたとして、ここまで泣けるのか心配になった。 あれほどにMr.KING固執していた私は、本人の言葉を聞いて6人について行こうと誓った。色んな思い出みんな眩しすぎるけど、廉くんの場所はいつも素敵だったんだから。3人は離れなかったんだから。この間買った写真集からも分かるようにPrinceは素敵な3人なんだから。今までよりこれからの方が長いんだから。6人で良かった、6人じゃなきゃダメなんだと思える日が来ますように。絶対に6人でビッグになろうね。

 

 

 

 

 

 

 2028年、31歳のぽ~さんこんにちは。2018年21歳のぽ~です。あと1年で私は大学を卒業して就職し、平成が終わります。あなたはもう結婚して子どもがいるのか、仕事に明け暮れてるのか、相変わらず拗らせたままオタクで忙しいのか、新たな沼を発見しているのか、ヒロムはまだ生きているのか、そもそも私は元気に生きているのか、全く想像がつきません。ただ、熱量が減ったとしても廉くんのことが大好きで、6人がドラマにバラエティに周りの人にそして名曲に恵まれ、そして6人が誰一人欠けることなくKing&Princeでいて、大きくなった彼らと10周年の景色を楽しんでいて欲しいと願うばかりです。

 

ハルイロの空へ。